一重のアイメイク、どうしたらいいの?

現在高校2年生です。
メイク道具は楽しくてたくさんそろえたのですが、メイクをして外に出たことがありません。
アイメイクがうまくできたことがなくて…。

私の目は一重まぶたで、目の大きさに困ったことはないのですが、まつげが短いです。ちょっとだけ左右非対称です。
すごくメイクがしづらいのですが、だからと言って二重に整形をしたりアイプチなどで二重にしたいとは思っていません。
今の顔の印象を変えないでお化粧したいんです。

持っているアイメイク用の道具は、ビューラー、アイライナー、マスカラ、シャドウ、つけまつ毛です。
これだけ持っているので、私の目に合うメイクの仕方を教えてください。

 
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こんにちは。さなえです。
私も10代のころ、目の大きさが左右で違っていて、お化粧に苦労した顔をしています。

なんで私達はこんなにアイメイクに情熱を燃やすんだろうな、と思ったことはありませんか?
だって、頬には左右非対称のところにほくろがあるし、唇の形もちょっとだけ対象じゃないような気がしたりしませんか?
よーく見ると、人間は完ぺきに左右対称に生まれてくるわけがないのですが、でも目に関しては結構気になりますよね…。

対称か非対称かだけでなく、目の周りのことについてはみんな気になることと思います。
何故でしょうね?
実はちゃんとした理由があります!

「目は口ほどに物を言う」と、ことわざでもいいますよね。
視線の先にあるもの、眼球の動き、黒目の大きさ…目には隠し切れない感情が表れることから、特に知識がなくても目の動きで相手の考えていることを感じ取れたり、逆に相手に隠していたことがばれてしまったりということがあると思います。

黒目というのは、明るかったり暗かったりするときだけでなく、驚いたり興味があったり嘘をついていたりと、いろんな感情で大きさを変えます。
これは、自律神経という、自分の意思では動かすことのできない神経の働きで動くものなの本音がここに出ちゃうんですね。

一方で、相手をじっと見つめる、目を合わせられない、上から目線など、自分でコントロールできる「視線」というのもあります。

それだけ表情をくるくると変え、本音と建て前と両方表れる目元は、人間を判断するときにまず一番に見る場所です。
生まれたばかりの赤ちゃんも、人間を判断できるようになるにしたがって、目元(と、声を含めた口元)を観察するようになるそうです。この人は自分が知っているあの人なのか、この人は自分に優しくしてくれるのか、等…弱い赤ちゃんだからこそ、そうした直感的な判断が求められるのでしょうね。

そんな大事な感情表現の器官が目。
この目が魅力的だと、その人全体が魅力的に思えます。色を付けることで嫌な感情が出ないようにしたり、大きく見せることで相手を凝視しているように見せたりしたら、お化粧で好感度を高めることができます。
例えば今では多くの人が着けている、ディファインタイプのカラーコンタクトは黒目勝ちに見せることができるので、従順で可愛い、素直で好意を持っている目をしている人という印象を与えます。

 

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そんなわけで、目の周りはとっても効果的で、かつとっても難しいメイク個所です。
いろいろな要素を盛り込むので、他の部位に比べて一般的にメイク道具も増えます。
それに、「絵を描く」感がすごくないですか?これはもう、ある程度基本を押さえたら、慣れの問題になってきてしまいます。ああ、難しい…。
でも、そこを頑張ると、自分が相手に与えたいイメージをコントロールできるのでぜひ頑張りたいところです。

一重でアイメイクがしづらい、とのことですね。ご質問者様は、一重の自分の目自体をイヤだとは思っていないようで、ホッとしています。
素敵な目だし、メイクも実は映えるのに、みんな二重にしたがっちゃうんですよね。
東アジア人の目を、それ以外の国の人達は「品があって、知的で、憧れる」って思うんですって。

では、ちょっとヒントが出ちゃいましたが、一重の人の目元の良さって何だと思いますか?
良さを生かすようにメイクをしていくと、綺麗に仕上がると思います。

切れ長の目はクールに見えますよね。頭も良さそうに見えるし、上品です。
その目でニコッと笑うと、ちょっと目が細くなったりして、ギャップが可愛く感じられたりもします。

あと、一重のまぶたはつるっとしているので、塗ったら塗ったままのお化粧映えがするのは現実としてあります。

 

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実際にはどのようにメイクをしていくかというと、目をクッキリと際立たせて行くようになると思います。
ニュアンス的なメイクの方法もありますが、二重の線がないため目周りがぼやっとなりがちな一重まぶたさんは、目の印象をきりっと締めたほうが「元の形を生かした」美しいメイクになると思います。

アイシャドウはあまりぼんやりした色よりも、濃い目のブラウンやカーキ、グレーのようなスモーキーカラーが似合うかな、と思います。
アイホール全体に入れる色も、肌の色にもよりますが、腫れているように見える赤みの強い色は苦手かもしれません。
キワに行くにしたがってびしっと濃い目の色を入れ、キレイにグラデーションになるようになじませます。

アイラインは難しいですが、必須かな?と思います。
これは、入れ方によって目の形を変えることができます。
切れ長一重さんなら、目尻を少し長く引いて、ちょっと跳ね上げておくと、目が横に大きく見えて、よりクールに仕上がります。
実はちょっと丸い目にもあこがれる、ということなら、黒目のちょうど上あたりのラインを少し太目に書くと、目が縦に大きく見えます。可愛らしい感じです。
アイライナーはお持ちのもので練習されるといいかと思いますが、印象の強いアイラインを書きたいときは、扱いも楽でクッキリ書けるジェルタイプがオススメです。
それほど強いラインを引かなくてもいいときには、より簡単に書けるペンシルが良いかな、と思います。最初はペンシルで練習してもいいと思います。

アイラインの入れ方は、
まず上まぶたを引き上げ、まつげの生え際が見えるようにします。その生え際のあたりにすっすっとラインを引き、そのあと生え際と今描いたラインの間を点々を書くようにして色で埋めていきます。
ジェルやリキッドの場合、乾くまでの間に目を大きく開けたり瞬きをしたりすると変なところに黒い点々が着いちゃうことがあるので注意!伏し目がちにして乾くのを待ちます。

最後に、まつげです。
まつげは目を一番縁取ってくれる大事なパーツです。なので、気合い入れていきたいところなのですが、一方で細い毛であり、その毛を作っている細胞は弱い目の粘膜のすぐ下にいます。あんまり痛めつけてしまうと、毛が傷んで切れたり抜けたりするなどしたり、細胞が毛を生やす機能が損なわれてしまったりします。
つけまつげとマスカラをお持ちのようなので、使うとしたらビューラー→マスカラ→つけまつ毛→マスカラで仕上げ、みたいなメイクを想定しているのかなと思います。

これの難しいところは、一つにはビューラーの使い方。
根元を挟んで、カールするように力を入れて、ちょっと力を抜いてわずかにスライドさせてまたカールさせる力を入れて、というのをすこーしずつ繰り返します。
カールさせるときに無理に上を向かせようと変な力の入れ方をすると、まつげが直角に曲がっちゃった!なんてことにもなりかねません。

もう一つは、つけまつ毛。
自まつげを一生懸命カールさせても、つけまつげのカールラインと同じように上がることはまずありません。つけまつげをうまく乗せたら、自まつげとよくなじませて二重まつげにならないようにします。

 

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こんな感じでやって、いざメイクが終了すると、いつもよりもちょっと濃いかな?と思われるかもしれません。
高校2年生、17歳の女の子にしてはちょっと大人っぽいメイクになってしまっているかと思います。
基本はこんな感じなので、あとは足し算引き算の問題。

目元をばっちり作ったのに、鮮やかなチークに真っ赤なリップ…、んー、質問者様のお母さまですらやってなかった昔のメイクになっちゃいそうです。
目をバシッと決めたら、他は整える程度で主張を控えてみましょう。
逆もまたアリです。今日は可愛い感じにしたいな、と思ったら、何もしなくてもクールな目元は整える程度にちょっとシャドウを入れてちょっとマスカラを塗って終わり、というのもアリだと思います。その代わり、頬に可愛いピンクをのせたりしてみるといつもと全く違う感じになれます。

あと、似合う色は、質問者様の肌色や血色によって全然違うので、なんかこの色ピンとこないな…って思ったら、売り場のサンプルをバンバン使わせてもらって、綺麗に決まる色を探しちゃいましょう。

 
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先ほどもちょっといいましたが、特にまつげのメイクはとってもまつげとまつ毛を作る細胞に負担をかけます。
これから長い人生でお化粧をしていくと、だんだんまつげが疲れてきて、より短く、より少なくなっていってしまうかも…。
それなら、自分のまつげを長く育てて、つけまつげの要らない状態にしてみたいと思いませんか?

まつ毛増毛剤というのがあります。毎日塗っていると、まつげが長く濃くなっていくお薬です。
お医者さんが管理してつけ方の指導もしてくれる、安心の仕組みになっているので、そちらにチャレンジしてみることも是非お勧めです。
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当院では、「ルミガン」という処方薬を使って、医師の指導のもとまつげの増毛を図ります。
よろしければぜひご連絡ください。

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